日々の想い Vol.44
- 梨世 三浦
- 2 日前
- 読了時間: 2分
The way he looks vol.44

こんにちは、塩沼亮潤です。
つい最近、「塩沼さんは、運も実力のうちと思われること、ありますか?」という質問をいただきましたが、私は生涯で一度もその言葉を思ったことも使ったこともありません。
運を良くするものは実力ではなく、自分の心だと思います。
私の場合、ある日突然、運が良くなったなと感じることがありました。それはなぜかと考えてみると、自分の身に降りかかるマイナス的なことに執(とらわ)れずに、これも自分を育ててくれる栄養、肥料なんだとプラスに捉えられるようになってから、運が良くなってきたように思います。
「でも、プラス思考で頑張りたいのに、頑張れないときはどうしたらいいですか?」という質問が返ってきそうですね。どうしても頑張れない、やる気が出ないという方には、まず実際に身体を動かしてみることをお勧めします。
でも、あまりに根を詰めすぎると身体を壊したり、心が疲れたりしてしまいますよね。反対に、怠惰に過ごしてしまうと、自分のまとうエネルギーが弱くなってしまうことでしょう。
そこで「中庸」という考えが出てきます。かつてお釈迦さまは、教えのひとつとして「いい塩梅で生きていくということが、とても大事ですよ」ということをお伝えになりました。
私は一旦何かをはじめると、とことん追究しようという性格だったので、修行僧の頃はこの「中庸」という考え方が、あまりよく腑に落ちていませんでした。ただ、つねに目の前のことに精一杯取り組み、人一倍失敗や経験を積んできたことで、ようやくこの年になってから「いい塩梅」ということがわかるようになってきたように思います。
もちろん、護摩や修行、日々の仕事に対しては、いっさい手を抜きません。手を抜いたことが一回もないということが「これだけ努力しているんだから、ちゃんとできるだろう」という揺るぎない自信となっています。
徳川家康の格言に「勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし。」という言葉があるそうですが、原因と結果というのは密接につながっているものです。
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