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日々の想い Vol.40

The way he looks vol.40



慈眼寺通信2024年12月


こんにちは、塩沼亮潤です。


2024年もあと数日となりました。


この一年は、自分自身がより成長したような気がしています。


春に私の母が体調を崩してしまい、朝昼晩のごはんを作ったり看病したりしながら、一方でいただいている仕事も普段通り、という慌ただしい日々を送っていました。おかげさまで現在は落ち着いていますが、今振り返ってみても、体力的にも精神的にも大変な状況だったと思います。


そんな中で私が大切にしていたのは、今まさに自分が生きている中で、不平不満や愚痴を言わずに、ただ精一杯させていただく、ただそれだけのことでした。シンプルですが、そこに成長の秘訣があると思います。


過去を振り返ってみますと、生まれてから一度も不平不満を言ったことがないわけではありません。ですが、そんなことを言っても事態が好転することは一切ありません。それに気づき、すべてを諦めて「しゃあないな」と状況を受け入れ、目の前のことに取り組ませていただこう、そんなふうに変わってきたのです。


仏教の開祖であるお釈迦様について様々な文献を読みながら勉強しているとき、「やっぱりそうだな」と気づいたことがありました。仏教が日本に伝わってきてから、いろんな宗派が生まれたわけですが、原点の釈迦が何を一番伝えたかったのかといえば、「人を憎まず恨まず、いいことをして、悪いことをしない。そしてみんな仲良く暮らすこと」ということではないでしょうか。


2025年は、この「みんな仲良く」を私自身のテーマとして、改めて原点にかりたいなと思っています。


もちろん、私も小僧の頃には「みんな仲良く」と言っても、自分自身がまだまだ器が小さく、嫌なことを言ってくる人に一瞬ムッとしたりすることもありました。ですが、なるべく不平不満、愚痴を言わないようにして、「明日より明後日、みんなと仲良くできる自分になりたい」と心で願いながら、少しずつ自分の器を育ててきたのです。


自分の心に慎みを持つと、自分の行いにも慎みが出てきます。そして、日頃の会話における言葉にも慎みが生まれてきます。


慎み深く相手を尊重しながら生きていくということを、来年も実践していきたいなと思っています。





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