The way he looks vol.39
こんにちは、塩沼亮潤です。
先日、とある方から「塩沼さんは、煩悩ありますか?」と聞かれました。
煩悩がまったくない、という人は世の中にいないと思います。人生、自分の我欲と利他の心の間で迷い揺れ動きながら、最後の一息まで、ひとつひとつ道を選びながら前に進んでいくのです。
「欲」というものも全否定できないもので、欲をなくしてしまうと、努力する欲や、皆さんのために何かをさせていただこうとする欲というのもなくなってしまいます。
自分のための欲と、まわりの人のための欲と2種類があるのだと思います。
すべては陰と陽の狭間のなかで、バランスをとって歩んでいかなければなりません。
私も数多くの失敗を重ねながら現在まで歩んできました。「前に進むんだ」という欲のあまり、多くの人を傷つけてしまったり、迷惑をかけたりしたこともあったと思います。その度に、二度と同じ失敗をしないという強い反省と、いつかご恩返しをという感謝の気持ち、ふたつが必ずセットでした。
そういうことを積み重ねていると、煩悩とか、自分だけをよしとする欲に傾いていくことが怖くなってきます。
すると、まず自分の行動が変わります。行いに慎みがでてくる。
つぎに、言葉を慎むようになります。どんな人に対しても丁寧な言葉遣いになる。
そして、心が変わってくる。
そうすると、どんどんと明るいほうへ人生が導かれていきます。
先述したように、我々は陰と陽の狭間のなかで生きているわけですが、その中でどちらに自分の心がふれていくかは、神も仏も関与しません。すべての人間に対して完全に平等です。そこに強制もありません。
自分自身の人生ですから、自分自身の責任でもって生きていくことしかできません。
「親しき仲にも礼儀あり」という言葉もありますが、家庭でも仕事場でも、コミュニケーションのなかで綺麗な美しい言葉や行動を心がけてみてください。まずは「形」から。きっと、人生が好転していくと思います。
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