The way he looks vol.35
こんにちは、塩沼亮潤です。
誰しも、どうやったら自分の人生を豊かにすることができるのかを考えながら日々暮らしていると思いますが、今回は私の考える三つの秘訣をお伝えしたいと思います。
お寺の生活では特別な修行や祈りのほかに、日常生活が一番の修行であると、どの宗派のお師匠さんも言われるのではないでしょうか。では、私自身がこの日常生活の中でどんなことを大切にして過ごしているかというと、意外と簡単なことです。
一つ目は、時間を守ること。
時間を守らなければ、何かを全員で始められず、全体がイライラとしてしまいます。時間を守るというのはとても大事で、5人の作業が5分遅れてしまったら、合計25分の作業が失われるということです。そして、みんながイライラしてしまう。これでは人間関係が崩れてしまいますよね。
二つ目は、約束や規則をしっかり守ること。
これも守らない人がいると、全体のロスになってしまい、不満や怒りという感情が生まれてしまいます。
この二つを守ることを、お寺の修行道場では規則正しい生活の中で、繰り返し徹底して教え込まれます。
そして、最後の一つは自分のお友達やご縁のあった人、常につながっている仲間たちとの人間関係が良好な状態であるということです。このことが、一番ストレスのない状態で、生活の活力になります。自分が世の中に少しでも役立っているという自信にもつながっていきます。
ただ、どうしても人間は感情の起伏や体調の良いとき悪いときがありますので、例えば挨拶を無視されたり、暗い返事が返ってきたりという些細なことでイラッとしてしまい、人間関係が崩れてしまいます。もちろん、自分が相手に不快な思いを与えてしまう場合もありますね。
10人の友達がいたら、10人の友達と常にべったり仲良くする必要はありません。でも、いつも心のどこかではつながっている、ツーと言えばカーのような関係の人が多ければ多いほど、人生が豊かになっていきます。
私を含めて、人間は不快よりも快を、面倒くさいことよりも楽なことの方を好みます。そんな中でも強い意志の力で約束を守り時間を守り、与えられた仕事もしっかりやらせていただくことで、後々にチーム全体の流れがスムーズになっていきます。そんな一見すると小さなことの積み重ねによって人間関係が良い方向に導かれ、私たちの幸せにつながっていくのではないかと思います。
身近なところに、真理に近いものが隠されています。
阿闍梨様ありがとうございます。
これは、7月21日の護摩俢法で語られたご法話の内容「三つの秘訣」ですね。
本堂モニターではよく聞き取れませんでしたので、文字にしてくださってありがとうございます。
この三つの秘訣は、簡単なようでなかなか難しいです。
しかし・・・人間関係を豊かにし幸せにするためにも、こちらに勇気を出してコメントを寄せてみました。
『くらしの塩かげん』美味しい人生のレシピもわかりやすいので家族で読んでいます。
慈眼寺のお庭に咲いていた桔梗(7・21撮影)